2013年に大学生や、大学院生を対象としたIT業界のイメージ調査結果の話です。就職時の希望職種にIT(情報サービス・ソフトウェア関連)が25職種の中で1位という結果になりました。2位が金融・証券・保険関係。3位が官公庁・自治体・公共機関と続きますが、この結果を見ると、若者の’IT離れ’の波は、消え去ったように見られます。

IT離れとは、2000年のインターネット・バブル崩壊以降、IT業界への就職を希望する新卒者は減少し続け、大学の情報系の学部にもその影響は及びました。2000年頃と言えば、インターネットが世の中に広まりだした当初だったので、インターネットは普及し、どんどん注目を浴びていくものの、業界自体は人気がなく、むしろイメージ悪化のため、就職を希望する新卒者はいなくなりました。

新卒者だけでなく、転職者も例外ではなく、IT企業で働く2人に1人が業界そのものからの転職を希望し、2008年の調査によると業界の約半数が実際にITの世界から離れています。理由は言わずと知れた労働条件だったんですが、最近では少しづつ改善されたこともあり、人気が出てきたのかと思われました。

しかし人気の理由は別のところにあり、これからおビジネスを牽引する業界であること、やりがいのある仕事であるということ、海外進出のチャンスがあるということなどが理由に述べられています。現代の若者の方が向上心が高いと言うことなのでしょうか?近代社会はネット社会であり、ITの影響力と言うのはかなりの割合を占めています。いま就職希望者がどんどん集まっている時期に、企業側はインターンシップ制度などの導入などを考えIT業界の人口を増やしていく必要があります。